レーザー脱毛とは

美容目的で使われていたレーザー機器が永久脱毛に使われるようになったのは1997年以降です。しかし、現在では永久脱毛といえばレーザー脱毛と言われるほど普及しています。レーザー脱毛は、特定の波長の光を使ってムダ毛の毛根を熱し、毛母細胞を変性させて毛を生え無くさせます。レーザー脱毛は顔脱毛に向いていますが、脇脱毛、Vラインの脱毛などにも使えるようになってきました。

レーザーで永久脱毛できる理由

ムダ毛処理と永久脱毛の違いは、一度処理した毛穴から二度とムダ毛が生えてこないように処理できるかどうかです。カミソリや毛抜きでムダ毛処理をしても数ヶ月すると再びムダ毛が生えてくるのは、毛の生成工場である毛根部の毛母細胞が生きているからです。
レーザー脱毛は、毛の生成工場である毛母細胞をレーザー光線ーの熱エネルギーで細胞を変性させ、破壊することで永久脱毛を実現しています。
レーザー光線は特定の波長の光でできています。光がそろっているので、特定の部位を選択的にエネルギーを与えることができます。光エネルギーは特に黒い色に反応しやすいので、ムダ毛処理に向いているのです。

レーザー脱毛処理ステップ

1.レーザーは毛穴から見えるムダ毛を狙う
レーザー光線は黒い色により強く反応します。レーザー脱毛する前に毛穴から伸びたムダ毛を剃るのは、伸びた毛がレーザー光線に反応しないようにするためです。レーザー脱毛では、ムダ毛が毛穴から僅かに頭を見せた状態が最も適しています。
(参照:レーザー脱毛を体験
2.レーザー光線を照射
皮膚表面にレーザー光線を照射すると、レーザー光線のエネルギーは色の黒い毛に吸収され、毛が熱を持ちます。熱は毛全体に伝わり、やがて毛の周囲にも熱を伝えます。
3.毛母細胞が変性し脱毛
ムダ毛の根本にある毛根部には毛を育てる毛母細胞があります。毛母細胞もレーザー光線の熱によって変性されます。細胞は変性するとその機能を失い、毛を生やす能力を失い、永久脱毛が実現します。

レーザー脱毛に向いた部位

ワキ

永久脱毛ならレーザー脱毛と言われるほど、レーザー脱毛は万能だと思われています。しかし、体の部位によってはレーザー脱毛が使えないこともあります。
レーザー脱毛の原理は「レーザーで永久脱毛できる理由」で解説しましたように、レーザー光線が黒い色の毛に反応し、毛そのものが熱を持つことで永久脱毛を実現しています。逆に皮膚の色が黒く、毛の色が薄いと毛が熱くなる代わりに皮膚を温めてしまい、火傷を起こすこともあります。
火傷の危険を避けるため、日焼けした肌へのレーザー脱毛は行わない決まりになっています。また、手の甲などの毛の色が薄いムダ毛にもレーザー脱毛は不向きだといわれています。

顔脱毛
顔脱毛にはレーザー脱毛が向いています。ただし、眉毛の脱毛は絶縁針脱毛の方が1本1本きめ細かく脱毛できるので綺麗に仕上がります。
髭の脱毛はレーザーでは困難といわれていましたが、男性の髭脱毛にも使えるレーザー脱毛機が開発されています。
背中脱毛
背中などの広い部分の永久脱毛にはレーザー脱毛が早く処理できます。ただし、ムダ毛が細かったり、色が薄いとレーザー脱毛できないこともあります。
脇脱毛
かつて脇毛の永久脱毛は針脱毛が主流でした。しかし、レーザー脱毛が登場し、痛みも少なく脱毛後も毛穴が見えなくなるなど現在では、脇毛もレーザー脱毛が主流になりました。しかし、毛の量が少なく1本1本確実に脱毛するなら絶縁針脱毛が向いています。
Vライン脱毛
Vラインの永久脱毛も脇の脱毛と同じく、かつては針脱毛が主流でした。現在ではレーザー脱毛でスピーディーに永久脱毛できます。ただ皮膚の色によっては絶縁針脱毛の方が適していることもあります。
腕、脚の脱毛
腕の脱毛、脚の脱毛いずれも、広範囲の永久脱毛ならレーザー脱毛が処理時間が短く効果的です。ただし、ムダ毛が細かったり、色が薄いとレーザー光線が反応しないこともあります。また、常に太陽光線に当たっている部位なので日焼けによって皮膚の色が濃くなっているときも、レーザー脱毛は使えません。

レーザー脱毛メリットデメリット

背中脱毛

レーザー脱毛にもメリット・デメリットはあります。レーザー脱毛の特徴を知って永久脱毛にレーザー脱毛を選ぶのか、他の脱毛方法を選ぶのかを検討してください。

レーザー脱毛のメリット

脱毛処理が早い
絶縁針脱毛は、ムダ毛を1本1本処理していきますので、どうしても時間がかかります。レーザー脱毛はある程度の面積を一度に処理できますので、絶縁針脱毛と比較すると処理スピードは格段に速くなります。
脱毛時の痛みが少ない
レーザー脱毛は比較的痛みが少ないです。ただし、色が黒く太い毛のレーザー脱毛を行うと痛みを感じます。レーザー脱毛の方がレーザーの照射回数が少ないので絶縁針脱毛よりも痛みを感じる回数は少ないと言えます。
美肌効果も期待
医療用レーザーは、脱毛以外にも美容目的に使われることがあります。たとえばしみを取ったり、あざ、ほくろを取るときにも使われます。脱毛目的でレーザー脱毛処理を行っても、アザが消えたり、肌の色が白くなるなどの副次的効果もあります。

レーザー脱毛のデメリット

色の濃い肌には使えない
レーザー脱毛は、肌の色と毛の色の違いによって永久脱毛を実現しています。ですから、肌の色が濃いとレーザー脱毛が行えません。
色の薄い毛には使えない
上記の理由と同じように、脱毛したいムダ毛の色が薄いと肌の色と区別ができないため、レーザー脱毛が使えません。ただ、最近産毛などの薄い毛も永久脱毛できる新しいレーザー脱毛機が開発されています。
細かい脱毛は絶縁針脱毛が有効
レーザー脱毛は広い範囲をスピーディーに脱毛するのが得意ですが、細かい部分を1本1本脱毛するのは絶縁針脱毛の方が向いています。眉毛の脱毛ならレーザーよりも絶縁針脱毛が綺麗に仕上がります。
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