絶縁針脱毛を体験

かつて永久脱毛といえば、針脱毛が主流でした。針脱毛は逆まつげの治療のために120年以上前から行われていた治療行為です。ただ、針脱毛は痛みを伴うことと、たまに針と接触した皮膚が火傷したり色素沈着を起こすトラブルもありました。
そこで、日本人の小林医師らが開発したのが絶縁針を使用した高周波脱毛治療です。小林医師らが開発した絶縁針脱毛法は皮膚に接する針を絶縁物で覆い、毛根部だけに高周波電流を流すように改良したのです。現在では針脱毛に代わり、世界中で絶縁針脱毛法が採用されています。

絶縁針脱毛を模擬体験

絶縁針脱毛法はレーザー脱毛が難しい部分に使われています。たとえば、脇の脱毛やVラインのムダ毛は太く濃いのでレーザー脱毛では痛みが強いことがあります。また、日焼けなどで皮膚の色が濃い場合はレーザー脱毛ができないこともあります。そんなときにも絶縁針脱毛なら永久脱毛が行えます。
針脱毛というと痛いというイメージがありますが、痛みがあるのは針を毛穴に挿入するときではなく高周波電流を流す1~2秒という僅かな時間です。個人差により強く痛みを感じる方の場合は、局所麻酔を打ったり、塗る麻酔薬を塗布することもできます。

絶縁針脱毛の治療ステップ

カウンセリング
絶縁針脱毛を受ける前にカウンセリングを受けましょう。カウンセリングは、脱毛を受けるクリニックの雰囲気をつかんだり、担当する医師との相性を判断する材料にもなります。
絶縁針脱毛ではムダ毛の質や量をなどチェックする必要があります。カウンセリングを受ける前は脱毛処理は行わないようにしましょう。自己処理やエステティックサロンでの脱毛をした場合は1ヶ月程度は伸ばしてから、カミソリで剃っている場合は1週間から10日程度剃らなければ良いでしょう。
脱毛当日(テスト脱毛)
実際に脱毛処理を行う前にテスト脱毛が行われます。テスト脱毛では数十本の脱毛を行って機器の出力調整が行われます。脱毛に使用される絶縁針は感染症を防ぐために個人別に管理されます。そのため、治療費とは別に針代は別途必要となります。
絶縁版を皮膚に固定
絶縁針脱毛体験(事前固定)
絶縁針脱毛では針に高周波電流を流すため、脱毛部位に絶縁版を密着させる必要があります。写真は腕の脱毛を行う場合を示しています。高周波電流が脱毛部位以外に流れないように、なるべく脱毛部の近くに密着させます。


脱毛部位をアイスパックで事前冷却
絶縁針脱毛体験(事前冷却)
通電時間が短い絶縁針脱毛ですが、念のため事前に脱毛部位をアイスパックで冷却しておきます。皮膚を冷却することで痛みを感じにくくします。個人差によって痛みを強く感じる方には局部麻酔を用いることもあります。


絶縁針を毛穴に挿入(脱毛開始)
絶縁針体験(針挿入)
毛穴に絶縁針を挿入し高周波電流を流して脱毛を行います。電流が流れている時間は1~2秒程度なのでほとんど痛みは感じませんが、チクッとする痛みを感じる程度です。脱毛中もアイスパックで脱毛処理部を冷やし続けます。


脱毛後もアイスパックでお肌の冷却
絶縁針体験(事後冷却)
絶縁針脱毛の直後は、脱毛部位は熱を持って赤く腫れてきます。腫れを早く引かせるためにもアイスパックでしばらく脱毛処理部を冷やし続けます。


脱毛部位に化膿止めを塗布
絶縁針体験(化膿止め)
絶縁針脱毛した毛穴が化膿しないように、脱毛部位に化膿止め軟膏を塗ります。事前に軟膏を塗ることで皮膚の炎症などを抑えます。


絶縁針脱毛終了
絶縁針体験(完了)
絶縁針脱毛の直後、脱毛部分は赤く腫れてきます。そのため、脱毛後2日は熱いお風呂には入らずシャワー程度にしておきます。また、化膿止めも5日間は塗り続けることになります。これは、脱毛処理した毛穴から雑菌が入らないようにするためです。


絶縁針脱毛もレーザー脱毛と同じく、毛根部を熱によって破壊することでムダ毛が生えないようにします。完全にムダ毛をなくす永久脱毛のためにはムダ毛の毛周期に合わせて、1~2ヶ月に1回、5~6回の脱毛処理が必要です。

(参照サイト)
絶縁針脱毛について 日本医学脱毛協会

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